No.2「高血圧」
3大習慣病にあげられる「高血圧」。血圧は一日のうちに絶えず変動し、体の状態によっても高くなったり、低くなったりします。これは、体に自然に血圧を調節する機能がついているからです。したがって、高血圧自体は病気というわけではありません。しかし、慢性的に高い状態が続くと高血圧と診断されます。
WHOの血圧基準
| 高血圧 |
最高 |
160mmHg 以上 |
| 最低 |
95mmHg 以上 |
| 正常値 |
最高 |
139mmHg 以下 |
| 最低 |
89mmHg 以下 |
| 境界型高血圧 |
最高 |
140〜159 mmHg 以上 |
| 最低 |
90〜94 mmHg 以上 |
高血圧の恐い特徴！
- 高血圧が長く続き、血管に圧力がかかり続けると血管の弾力がなくなり、ボロボロになってしまう。これが動脈硬化です。
一度硬くなった血管は簡単には治りません。
- 血圧が高い人は心臓病などの合併症の発生率が正常血圧の人より高まってしまう。
- 特に高血圧とは関係ないと思われる疾病でも、高血圧と複合的に重なると死亡率が高まってしまう。
生活習慣の改善を！
- 塩分は控えめにする（1日10ｇ以内に）
- ナトリウムの排泄を促すカリウムを多く含む食品（りんご、枝豆、バナナ、カボチャなど）を積極的に摂る
- 血圧を下げる作用があるといわれるカルシウムを豊富に含む食品（乳製品など）、マグネシウムを豊富に含んだ食品（焼きのり、こんぶ、ごま）を摂る
- 適度な運動や日常で積極的に体を動かす
- 太りすぎに注意する
- 禁煙する（ニコチンは血管を収縮させる作用があり、血圧は上がってしまいます）
- お酒は飲みすぎない〔日本酒なら1合、ビールなら缶ビール1本（500ml）〕
- 急激な温度差に気をつける（血圧が一気に20も30も上がると、脳出血や心筋梗塞という事態を招いてしまうことも）
きちっとした生活習慣を身につけ、高血圧の予防をしていきましょう。
