No.4「りんご」
いつでも美味しく食べられるりんごですが、特に秋から冬にかけては甘く美味しくなります。原産地はヨーロッパです。世界中で約2万5千種ほどもあると言われていますが、日本では約20種が栽培されています。
ヨーロッパでは「食べていれば医者いらず」といわれているりんご。栄養成分として特に注目されるのは、食物繊維のペクチンとミネラルのカリウムです。カリウムはご存知のとおり、過剰な塩分を尿によって排出する働きがあるので、むくみ防止や高血圧の予防に注目されています。ペクチンは水溶性の食物繊維で、腸内の余分なコレステロールや老廃物を吸着させて、便と一緒に排出する作用があるのに加え、腸内ではビフィズス菌や乳酸菌のエサとなり腸内環境を整える整腸作用も活発にしてくれることから、便秘だけでなく、下痢にも良いと言われています。忙しい朝には朝食代わりに活用してください。
ペクチンは皮の部分に多く含まれているので、なるべくなら、皮ごと食べられる無農薬や減農薬のものを選びましょう。便秘の人は皮ごとまるかじりして腸を刺激し、下痢の人は半量をすりおろして口にすると、腸内にいきわたり、穏やかに作用するようです。また、りんごには他の食品のビタミンCを壊す酵素も含まれるので、サラダなどに利用するときはレモン汁や塩水で酵素の作用を抑えてから使うと良いでしょう。
果物はビタミンや食物繊維を多く含み便秘などにも効果があります。手軽に食べられる果物ですが、食べ過ぎると糖分の摂りすぎにもなってしまうので注意も必要です。大人の場合は一日200g程度を目安に食べましょう。